痩せているのに下っ腹だけ出ている。
体脂肪が増えているのではと考えて、安直に運動習慣や食事制限で改善しようとするも、どうにも結果が出ない。
それもそのはず。
確かに、他の部位に比べてお腹周りは脂肪がつきやすい。
しかし、お腹意外に特段脂肪がないのであれば、その下っ腹は他の原因を疑うべきだ。
他の原因というのは「反り腰」か「胃下垂」である。
どちらか判別する方法はいくつかあるが、対処法は似ている。
姿勢を矯正して筋肉をつける。
「反り腰かイカスイのどっちだろう?」と悩んでいる暇があったら、とりあえず筋トレするか、悩むにしても姿勢を正して悩もう。
反り腰は姿勢から直す
その名の通り、腰を反らせて立つから、下っ腹が出る。
意識して立ち方を変えればすぐに解決する。
腰を丸めるように立てばいい。
少し腹筋に力が入って、緊張状態になるはずだ。
それが通常状態である。
猫背にならないように注意。
丸めるのは背中ではなくて腰だ。
胸と太腿でお腹を押さえ込むイメージを持つとうまくできる。
あとは、その立ち方を無意識でも行えるくらい癖付するだけだ。
反り腰がすっかり癖になっていると、腰を丸めるという動作そのものがうまくできないかもしれない。
そういう時は腰を丸めるストレッチが有効だ。
ヨガの猫のポーズがメジャー。
ずっと反っていた腰を丸めるのは気持ちがいい。
胃下垂は筋肉のコルセットを鍛える
漢字の通り、胃が垂れ下がることだ。
本来は胸の下にあるはずの胃が、下腹部まで垂れ下がることで、圧迫された内臓が前に出る。
特に、食べ物が入って重たくなると顕著になるため、そこまで食べていなくても、食後にお腹がぽっこりする。
そもそもどうして胃が垂れ下がるのかというと、胃を支えるための筋肉や内臓脂肪が足りないからだ。
常にお腹に力を入れて凹ませるようにしていると、自然に筋力がつく。
物足りない、もっと早く筋肉をつけたいという方には、ドローイングがオススメだ。
ドローイングというと、何かをするときにお腹に力を入れて凹ませた状態で行うという、日常生活のついでにできるようなトレーニングに思われがちだが、それは違う。
真のドローイングは歴とした筋トレだ。
息を吐き切ってお腹をぺたんこにした状態で、それでも残りの空気を鼻から吐き出し続ける。
息が足りなくなって、20秒ほどで苦しくなるだろう。
しかし、腹筋の側面にかなり力が入っていることを実感できるはずだ。
そこを鍛えるのである。
割れた腹筋は後回し。
そんなものは胃下垂の改善にはほとんど役に立たない。
(全く無意味ではないし、腹筋が割れていると魅力的だが)
筋肉で締め付けてコルセットを作るイメージだ。
お腹周りの筋肉を鍛えて、天然のコルセットにする。
そうすれば、食後の重たくなった胃でも、がっしりと持ち上げて支えてくれる。
まとめ
ずっと下っ腹が出ていることがコンプレックスだった。
なのに、どうして今まで真剣にどうにかしようと考えなかったのか不思議だ。
いや、どうにかしようとはしていた。
ただ、原因を探ろうとはせず、勝手に下っ腹に脂肪がついているだけだと思い込んでいた。
しかし、部分痩せができないように、部分太りもできないわけで。
お腹だけが不自然に太るなんてことはない。
だったら他に原因があるのではと「痩せているのにお腹だけでてる」と検索してみると、反り腰や胃下垂にたどり着いた。
実際、反り腰への対応として腰を丸めてみると、今までなんだったのかというくらいお腹が凹んだ。
これを無意識でできるように癖付しつつ、筋肉のコルセットを強化していけば、引き締まった綺麗なボディも夢じゃない。
かもしれない……。