食事制限の目的といえば、減量やダイエットが真っ先に思い浮かぶ。
しかし、そういった体形に関する目的以外にも、食事制限のメリットはある。
空腹状態だと集中力が増す。(食べ過ぎると頭がぼんやりする)
空腹状態で眠れば、胃をはじめとした消化器官もしっかりと休ませることができる。
ちなみに、空腹は「食欲に襲われる状態」ではない。
文字通り、お腹の中が空になっている状態だ。
食欲は空腹でなくても襲ってくる。
だから食べ過ぎてしまう。
そんな食べ過ぎを意図的に抑え込むためにも、食べすぎるとどういうデメリットがあるのか、しっかりと覚えておきたい。
というわけで、今回は食べ過ぎによるデメリットの中でも、頭や体に関することに焦点を当てる。
減量・ダイエットに関するデメリットは別の記事にまとめているので、そちらを参照してもらいたい。
目次
作業に集中できない
空腹の方が作業に身が入らないと反論されるかもしれない。
もちろんんその通りだが、だからといって食べ過ぎはNGだ。
空腹に邪魔されないよう、適度に小腹を満たすのは大事だ。
しかし「小腹」で済めば良いのだが、そこで食欲を刺激されて、予定より食べ過ぎてしまうのはNGである。
好きなだけ思い切り食べた後は、横になって休みたくなるはずだ。
その時の気分を思い出してほしい。
とても手を動かしたり、頭を働かせられる状態じゃない。
はっきり言って時間の無駄だ。
たくさん食べるには、それだけ時間を使うし、食後の時間も使い物にならなくなる。
オマケに言うなら食費も余計にかかる。
そこまでしてたくさん食べる意味が、果たしてあるだろうか。
胃に負担がかかる
食べられることと消化できることは同じではない。
食べ物を口に入れて、胃の中に押し込めたとしても、それを消化できるかどうかは別問題だ。
もちろん、健康的な胃を持っていれば消化は可能である。
ただし、消化する量が多いとエネルギーも時間も余分に使ってしまうのが道理だ。
食べ過ぎれば、それだけ胃を働かせて負担をかけることになる。
酷使すればダメージが残る。
食事量を減らしたり、食事の間隔を開けることで回復期間を設けられればいいが、前述の通り食べる量が増えると消化にかかる時間も増えるわけで……
結局、胃が休まる時間を確保できなくなる。
睡眠時に全身が休まる
胃を含めた消化器官を休める時間を作ることが大切なわけだが、裏を返せば、消化している間は体内で働いているということだ。
意図的にコントロールできない分野なので自覚はないだろう。
それでも、食後はせっせと消化活動に勤しんでいるわけである。
食後に眠くなるのは、活動エネルギーを消化に回すためだ。
つまり、食後に寝たところで体は休まらない。
眠って回復するはずのエネルギーは消化活動に使われるからだ。
(消化時間は早まるかもしれないが)
スマホを充電しながら動画を流しているような状態である。
給電はされているが、そのほとんどが動画再生に使われてしまって、スマホのバッテリーはなかなか増えない。
理想は空腹状態で眠りにつくことだ。
そうすれば、回復したエネルギーはどこにも使われず、蓄えられる。
スマホで言うと、電源を切るかスリープ状態で充電している状態だ。
起きた時にはバッテリー満タン。
いわゆる快眠である。
まとめ
「太ってないから食事制限とかしない」なんて言わず、試しにやってみてほしい。
体形以外の面でも、意外なメリットを感じられるはずだ。
普段のちょっとしたやる気の無さを、気分の問題で片付けていないだろうか。
やる気が出なくなる前の食事は、何をどれだけ食べた?
たっぷり寝たはずなのに、ぐっすり眠れた感覚がない朝はないだろうか。
前日の晩御飯を疑ってみると発見があるかもしれない。
こんな具合で、食べ過ぎのデメリットを知っておくだけで、日常で感じるあれこれと食事とを、結びつけて敏感になれる。
比較対象として知っておくという目的で、食事制限している自分の状態を知っておくと、どこかで役に立つかもしれない。