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【脱Evernoteプレミアム】データの断捨離をして本当に必要なものをOneDriveへ

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Evernoteプレミアム会員の更新日が迫っている。
しかし更新するつもりはない。
最近のアップデートで使い勝手が悪くなったのをきっかけに、節約も兼ねて無料のベーシックプランに移行する予定だ。
 
過去2回でEvernoteに変わって今後使うサービスやアプリは決めた。
残った問題は、今現在Evernoteの中に保存されているデータの行き先だ。
 
無料プランに移行しても今あるデータが消えるわけではないが、今後はEvernoteにポンポンと何でもデータを放り込むことはできなくなる。
新しいデータの保存先を検討しなければならない。
 
そこで目をつけたのがOneDriveだ。
私はMicrosoft365を契約しているので、1TBのOneDrive容量がある。
データの保存先に困っているならそこを使えばいいのだ。
クラウドなので端末間でのデータ同期もできる。
ただ、Evernoteで1つのノートに関連するメモやデータをまとめておくことはできないし、1TBとはいえ容量の上限もある。
 
データの保存先をEvernoteから移すなら、あれもこれもと何でもかんでも保存することは避けたい。
つまり、どんなデータを保存するか選別する必要があるのだ。
 
そうして、データの断捨離とも言える作業を行うことになる。
ただ、現実の断捨離と同様、やってみると頭と気持ちがスッキリする。
 

そのデータは必要?

Evernoteには様々なデータを貼り付けることができる。
URLリンクや画像はもちろん、PDFなどのファイルも挿入できる。
挿入したファイルは対応する形式であればEvernote内で内容をプレビューできるし、プレミアム会員であればPDFやOfficeファイルの中身も検索対象になる。
 
また、プレミアム会員であれば保存できる容量も無制限に等しかった。
  • ノートの数はプランに関わらず10万
  • 1つのノートサイズは最大200MB
  • 月刊アップロード量量10GB
つまり、200MB以内のノートであれば月に10GB以内ならノート数が10万に達しない限り好きなだけ作れるのだ。
 
一方、下表のように無料プランになった途端にノートサイズ上限と月刊アップロード容量は激減する
プレミアムプランに慣れていると、おおよそ使い物にならなくなる。
 
無料
プレミアム
ノート数
10万
10万
ノートサイズ
25MB
200MB
月刊アップロード
60MB
10GB
 
ノートの合計容量に上限がないので、ノート数が10万にならないように気をつけていれば、容量の面で無制限に等しい。
無料プランでも25MB以下のノートを月60MBまでなら自由に使える。
しかしこの容量はデータの保存先としては足りない。
画像やPDFなどのファイルを貼り付けていればすぐに上限に達してしまう。
 
プレミアムプランの私は何でもかんでもEvernoteに保存していた。
  • 重要そうなメールはPDFにしてEvernoteに
  • 領収書や証明書などは全てスキャンしてEvernoteに
だが、そうして保存したデータを後から見返したことはほとんどない
コレクションに等しい状態だった。
 
初めは便利だからあれもこれもとデータをEvernoteに集約していたのだが、いつしかデータをEvernoteに集約することが目的となっていたのだ。

本当に必要なものを見極める

Evernoteには何でもかんでも保存できたが、OneDriveには1TBの上限がある
もちろん今後も保存するデータは増える可能性の方が高いので、十分な余裕を持たせておきたい。
そうなるとますますデータの選別を行う必要がある。
 
必要なデータは人によるだろうが、参考として私が保存したデータを紹介する

最近買ったものの領収書

Evernoteであれば容量がほぼ無制限だったのでとりあえず領収書や説明書のデータを1つにまとめて置いておけたが、今後はそうもいかない。
そもそも、その領収書に効力はあるだろうか。
効力があったとして、壊れた時にわざわざ返品するほど価値のある製品だろうか。
それらを考えて、本当に必要な領収書のデータを選別する。
そもそもネットで購入したものであれば後から領収書が発行できるケースがほとんどだし、家電量販店であればアプリの会員証を提示することでデジタル領収書に対応していたりする。
 
また、すでに保存している領収書のデータも定期的に見返して整理しなければいけない。
とはいえ1TBもあればそこまで高い頻度で整理する必要はない。
年1回、年末の大掃除の項目に「OneDrive」を追加してやれば良いだけだ。

すぐに特定できない説明書

例えばスマホの調子が悪くなったとして、説明書をみるだろうか。
多くの人が説明書よりも先にネットで症状を検索するはずだ。
そして、それであっさり解決する。
それで解決しない場合は説明書を読んだところで解決しない場合がほとんどだ。
をそんな説明書のデータを大切に持っておく必要はない
 
では、どんな製品の説明書のデータを持っておくべきか。
私がデータ化して保存している説明書は、洗濯機と無名ブランドの商品だ。
 
洗濯機については種類が多く、先の例のようにネットで検索しようにも、洗濯機を見て型番の確認でもしないと正確な情報までたどり着けない。
そういった製品の説明書は持っておくべきであると考えている。
 
無名ブランドの商品はネットで購入したとしても販売ページがいつまでも残っている保証はないし、使い方を紹介している個人サイトも少ない。
ネットで調べてもどうしようもない可能性があるのだ。

重要書類

どこまでのものをクラウドに保存するかは個人の感覚にもよる。
絶対に安全なセキュリティなどない。
しかし、クラウドに保存しておくとネットさえ繋がっていればいつでもどこでも対象のデータを開けるというのは利点だ。
もしどうしても重要なデータ、他人に見られたくないデータにはセキュリティロックをかけておけば良い。
 
Evernoteではノートにロックをかけることができた。
OneDriveにもファイルに保護をかける「Personal Vault
」という機能がある。
なので今までEvernoteでロックをかけて保存していたデータも移行は可能だ。

自分だけのデータ

これは基準が難しいところだ。
  • 再現できない
  • 元データがない
  • 捨てることで心が痛む
そんなデータだ。
場合によっては先述のロックをかける必要のあるデータもあるかもしれない。
 
こればっかりは具体的な基準を示すことはできない。
私の場合であれば小学生の頃に描いた未来の自分への手紙や、なくなった祖母から毎年もらっていた手紙などだ。
私はスキャンして原本は捨ててしまったが、人によっては原本を捨てることすらできない人もいるだろう。
そういう気持ちは優先すべきだ。

断捨離は気持ちいい

冒頭でも述べたとおり、データの断捨離を行うと頭と気持ちがスッキリする。
  • OneDriveには本当に必要なデータしか入っていない
  • 今後は全てのデータを保存しなくてもいい
という事実が手に入ったからだ。
 
現実の断捨離と同じである。
  • 家には本当に必要なものしかない
  • 物を増やしたくないので今後は無駄な買い物をしない
収納スペースがあると、そこに入るだけ物を持ってしまう習性はリアルでもデータでも同じということだ。
 
Evernoteというドラえもんの四次元ポケットのような好きな物を好きなだけ入れておけるスペースから、OneDriveという上限のあるスペースに移動したのだ。
今後上限に達しないよう、最低限のものしか入れたくないし、必要なデータを必要な時にすぐ出せるようにスッキリさせておきたい

まとめ

「無制限に等しい保存容量」と聞こえの良いEvernote。
対するOneDriveが「1TBしか保存できない」ので不便に思われるかもしれない。
しかし、制限の中で工夫することで洗練される
それは日々の断捨離で気づいていたことだったのに、データに関しては全く意識していなかった。
 
全てが保存されたEvernoteのノート一覧を眺めるのも良い気分だったが、どこかぐちゃぐちゃに詰め込まれた玩具箱を見た時のような淀んだ気持ちもあった。
頭の片隅に「整理しなければいけないノート」の存在があったからだ。
これは記事内でも述べたように「データをEvernoteに集約することが目的となっていた」ことが起因している。
 
しかしOneDriveに必要なデータだけを移したらそんな感情はない。
OneDriveの中のファイル一覧を眺めていると、宝箱を開けているような気分になる。
自分にとって本当に必要なデータだけが並んでいるのだ。
自由に編集できて1つのノートにメモやファイルをまとめておけるEvernoteとは違って、1つ1つが単体のファイルだ。
故に見やすく探しやすい。
 
私がたまたまMicrosoft365の契約をしているのでOneDriveを選んだが、別に他のクラウドサービスでも構わない。
Apple製品のユーザーであれば月額を払ってiCloudの容量をあげてもいいし、Googleドライブも同様だ。
自分にとって使いやすい物を選べば良い。
もちろん、Evernoteが使いやすいならそのままでも結構。
 
ただ、無制限というのはついついあれこれ保存してしまうのであまりオススメしない。
Evernoteを使い続けるとしても、データの断捨離はやった方が良い。
 
Evernoteプレミアムプランからの脱却が目的だったのだが、データの断捨離という行為に目覚めることができたのは嬉しい誤算だった。
 
ちょうど年末も近づいているので、リアルの大掃除の休憩にデータも大掃除してみてはいかがだろうか。