ボールペンを失くした。
高いものではなく、300円もあれば買える代物だ。
300円程度ならまた買い直せばいいじゃん、と思われることだろう。
自分でもそう思う。
ただ、300円のものを失くしただけとは思えないほどの喪失感がある。
この感情を突き詰めた結果、自分にとっての物の価値は値段だけではないのだなと気づくことができた。
相棒のジェットストリーム
人生における相棒と言っても過言ではなかったボールペンはこちら↓
店頭の文房具コーナーに行けば間違いなく置いているであろう鉄板の3色ボールペン。
300円もあれば買えるようなボールペンなのですが、喪失感が凄まじいです。
本当に大切なものは値段なんて関係ありません。
ペットが急死した時の気持ちに似ている。
思い出すほどもっと大切にしておけばという後悔……
たかがボールペンが失くなるだけでこんなにショックを受けるとは、自分でも驚いている。
ただただ自分を責める
このボールペンをコピー用紙を挟んだクリップボードと一緒に、常に持ち歩いていた。
問題は、持ち歩き方だったのだ。
他のペンは持ち歩かないからペンケースなどに入れることなく、裸でトートバッグのポケットに挿していた。
このポケットにはスマホも入れていたので、スマホを取り出すときに引っかかって落としたのだろう。
すぐに取り出せるようにと、バッグの浅いポケットに挿していたのが悪かった。
今は上の写真に写っているZEBRAのSARASA(0.5mm)を仕方なく使っているが、書きにくくて堪らない。
同じ殴り書きのはずなのに、後から見返した時まるで何を書いているのかがわからない。
同じものを購入
落としてしまったものは仕方がない。
これを機に新しいボールペンに買い替えよう。
そう思ってAmazonのレビューなどを見ながら新しい相棒になるボールペン選び。
結果……
同じものを買った。
以前のジェットストリームになんの不満もなかったのだから、下手に違うものを買って「ジェットストリームの方が良かったな」なんてことにならないように、同じものを買った方が良いに決まっている。
色も同じく黒に。
気分転換に別の色にしようとも考えたが、次のレビューを見て「その通りだな」と思った。
実際、先端キャップ内の汚れなど今まで気にしたこともなかった。
もしも透明を買ったら気になるのかもしれない。
しかし、Amazonの低価格商品は合わせ買い対象の場合が多くて困る。
他より安く買えるのはいいが、そのためには合計金額が2000円以上になるように他の商品も一緒に買わないといけないという。
次は失くさないように、ペンケースも一緒に購入。
しかし、せっかく3本全て黒の替え芯に取り替えて全黒ボールペンにしたばかりなのに、また赤と青のインクを使い切らないといけない。
まとめ
買った時の値段が安かったから、毎日使っていて、それがないとどうしようもないくらい大事なものだったのに、その大切さに気づけなかったのだろう。
高級品は買うときにそれなりに悩んで決断する必要があるから、初めから大切にしようという意識がある。
一方で今回のボールペンみたいな、安いから買ったら思った以上に使い勝手が良く、気づけば毎日使っているようなものは、それが失くなったときにどれほどの喪失感に襲われるか予測できていなかった。
一度身の回りにあるものを1つ1つ見直して、自分にとっての物の価値を考えようと思う。
ショックなのは変わらないが、良い教訓が得られた。
それが唯一の救いだろう。